お知らせ
新たに、“発作の対応”動画が、Youtubeで公開されました。 2025.08.19
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(National Center of Neurology and Psychiatry/NCNP)のNCNP病院では、てんかん発作の正しい対応を知ってもらうことを目的に、ドラマ仕立ての新しい動画をYoutubeで公開しました。
多くの皆さんに視聴してもらい、啓発資材の一つとして広く周知・活用してもらえることを期待しています。
NCNP病院は、国が進める「てんかん地域診療連携体制整備事業」の全国拠点機関(てんかん全国支援センター)に指定されるなど、日本のてんかん診療を担う専門施設の一つです。
当協会の活動(てんかん運動)とも、日ごろから密接に連携をしています。
◆今回公開された動画は、2本です(各編とも再生時間は5分弱)◆
「てんかん発作の対応」
○大人編:もし、公共の場で発作がおきたら
街のカフェを舞台に、勤務中に発作がおきた店員(てんかんのある人)を、店主(マスター)の誘導を受けながら、お客さんも協力をして介助するストーリーです。
○こども編:もし、友だちが発作をおこしたら
小学校の教室を舞台に、授業中に発作がおきた友だち(てんかんのある児童)を、担任の先生の指導の下で、クラスメートが協力をして対応するストーリーです。
これらの動画の監督は、自らもてんかんのある当事者の和島香太郎さん(当協会会員)です。
代表作の映画『梅切らぬバカ』の監督として、全国にその名が知られました。
発作症状のリアリティと周囲の皆さんに期待する支援の行動を丁寧に演出しています。
これらの動画は、
YouTube(shorts)のNCNP channelで公開されています。
また、NCNP病院では、専用ホームページの「てんかんを知るコラム」で、第35回「【動画公開】てんかん発作時の正しい対応(大人編・子ども編)」として情報発信もしています。
合わせて、ご覧ください。
■今回の動画を企画・制作した皆さんからのメッセージの一部を紹介します。
- メッセージ:「助けられる人」に
てんかん発作に直面したとき、適切に行動できるかどうかは、その人の命を守る大切な分かれ道になります。私たちが伝えたいメッセージはシンプルです。
「知っていれば、助けられる」
「おちついて、まもる、みまもる」
この知識を一人でも多くの方に届けることで、てんかんをもつ人々が安心して生活できる社会につながると信じています。(NCNP病院てんかん診療部)